不動産データ会社の東京カンテイが発表した2026年8月の一戸建て住宅価格調査によると、埼玉県では新築一戸建てがほぼ横ばいだったのに対し、中古一戸建ては前月比+8.4%と大きく上昇しました。同じ埼玉県内でも新築と中古で異なる動きを見せている背景と、所有物件の売却を考える上でのポイントを整理します。
1. 埼玉県の新築一戸建て:価格は横ばい、供給戸数は急増
2026年8月の埼玉県の新築一戸建て平均価格は4,160万円で、前月比+0.1%とほぼ横ばいでした。前年同月比では+3.8%の上昇です。一方で注目したいのは供給戸数の動きで、8月は766戸と前月比+14.5%、前年同月比でも+3.7%と大きく増加しています。
| 埼玉県 新築一戸建て | 2026年6月 | 2026年7月 | 2026年8月 |
|---|---|---|---|
| 平均価格 | 4,235万円 | 4,156万円 | 4,160万円 |
| 前月比 | +4.4% | -1.9% | +0.1% |
| 平均土地面積 | 135.0㎡ | 133.9㎡ | 134.8㎡ |
| 平均建物面積 | 102.2㎡ | 102.2㎡ | 101.5㎡ |
| 供給戸数 | 809戸 | 669戸 | 766戸 |
新築一戸建ては土地面積100〜300㎡・木造・所有権物件という一定の条件で供給されるため、価格の変動は中古と比べて緩やかになりやすい傾向があります。建築コストや地価が急激に変わらない限り、月ごとの価格は大きく振れにくいのが特徴です。
2. 埼玉県の中古一戸建て:8.4%上昇の背景に「築年の若返り」
一方、中古一戸建ては2026年8月の平均価格が2,979万円となり、前月比+8.4%、前年同月比+5.9%と大きく上昇しました。この上昇には、平均築年数が前月の24.8年から23.3年へと1.5年若返ったことが関係していると見られます。つまり、8月は比較的築浅の中古物件が多く売り出され、それが平均価格を押し上げた可能性があります。
| 埼玉県 中古一戸建て | 2026年6月 | 2026年7月 | 2026年8月 |
|---|---|---|---|
| 平均価格 | 2,902万円 | 2,747万円 | 2,979万円 |
| 前月比 | +4.9% | -5.3% | +8.4% |
| 平均築年数 | 24.3年 | 24.8年 | 23.3年 |
| 平均土地面積 | 142.1㎡ | 143.6㎡ | 141.0㎡ |
| 平均建物面積 | 102.5㎡ | 101.7㎡ | 103.6㎡ |
中古一戸建ては、新築と違って毎月同じような物件が供給されるわけではないため、その月にどのような物件が市場に出たかによって平均価格が上下しやすいという特徴があります。1ヵ月の数値だけで「埼玉県の中古相場が急騰している」と判断するのではなく、複数月の推移や築年数の変化もあわせて見ることが大切です。
3. 新築と中古の価格差は約1,180万円
2026年8月時点で、埼玉県の新築一戸建て(4,160万円)と中古一戸建て(2,979万円)の価格差は約1,181万円です。この価格差は、新築の予算が厳しい買い手にとって中古一戸建てを選ぶ動機の一つになっていると考えられ、中古市場の底堅い需要を支える要因になっている可能性があります。
4. さいたま市は新築・中古ともに大きく上昇
都市別に見ると、さいたま市は新築・中古ともに埼玉県全体を上回るペースで上昇しています。新築一戸建ては前月比+5.1%の4,757万円(前年同月比+10.3%)、中古一戸建ては前月比+17.7%の4,419万円(前年同月比+11.8%)でした。東京カンテイによると、さいたま市では価格水準の高い浦和区などで戸数が増加したことが、平均価格を押し上げる要因になっているとみられます。
| さいたま市 | 新築一戸建て | 中古一戸建て |
|---|---|---|
| 2026年8月 平均価格 | 4,757万円 | 4,419万円 |
| 前月比 | +5.1% | +17.7% |
| 前年同月比 | +10.3% | +11.8% |
中古一戸建てのように月ごとの振れ幅が大きい指標は、1ヵ月分のデータだけで「上昇トレンドに入った」「今が売り時」と判断するのはリスクがあります。少なくとも直近3ヵ月程度の推移を確認し、ご自身の物件がある地域・築年数・広さに近い条件でどう動いているかを踏まえて判断することをおすすめします。
5. 所有物件の売却を考える際のポイント
埼玉県内でも、エリアや物件の条件によって価格動向は異なります。特に相続した実家や空き家など、築年数が経過した中古一戸建てを所有している場合、今回のような「中古一戸建ての需要が底堅い」というデータは、売却を検討する一つの材料になり得ます。ただし、実際の売却価格は立地・状態・面積など個別の条件によって大きく変わるため、公表されている平均値だけで判断せず、無料査定でご自身の物件の想定価格を確認することをおすすめします。
まとめ
2026年8月の東京カンテイのデータでは、埼玉県の新築一戸建てはほぼ横ばい(4,160万円、前月比+0.1%)だった一方、中古一戸建ては前月比+8.4%の2,979万円と大きく上昇しました。この上昇には平均築年数の若返りが影響しているとみられ、単月の数値だけで市況を判断するのは禁物です。さいたま市では新築・中古ともに全体を上回るペースで上昇しており、エリアによる差も見られます。ご所有の不動産の今の価値が気になる方は、まずは無料査定から現状を把握してみてはいかがでしょうか。
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よくある質問
中古一戸建ての価格が新築より月ごとの変動が大きいのはなぜですか?
中古一戸建ては、その月にどのような築年数・立地・広さの物件が多く売り出されたかによって平均価格が変動しやすい特徴があります。2026年8月の埼玉県は平均築年が前月より1.5年若返っており、比較的築浅の中古物件の供給が増えたことが、価格上昇の一因になっていると考えられます。新築は条件がある程度均一なため、月ごとの振れ幅は中古より小さくなる傾向があります。
今、埼玉県で中古一戸建てを売却するのはよいタイミングですか?
2026年8月の埼玉県の中古一戸建て平均価格は前月比+8.4%、前年同月比+5.9%と上昇しており、需要が底堅いことがうかがえます。ただし単月の数値には物件構成による振れも含まれるため、この1ヵ月だけで判断するのは早計です。複数月のトレンドと、ご自身の物件の個別事情を踏まえた無料査定で、今の想定価格を確認した上で判断することをおすすめします。
出典:株式会社東京カンテイ「新築一戸建て住宅平均価格」「中古一戸建て住宅平均価格」(2026年8月分、2026年9月9日発表)。集計対象は敷地面積100〜300㎡・最寄り駅から徒歩30分以内またはバス20分以内・木造・土地建物とも所有権の物件です。本記事は情報提供を目的とした一般的な内容であり、不動産売買に関する助言ではありません。実際の売却価格は個別の物件条件によって異なるため、詳細は無料査定でご確認ください。